佐藤のつぶやきブログ11 産後うつ ~頑張りすぎなくて大丈夫~

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出産は女性にとって、人生の大きな節目であり、感動と喜びに満ちた瞬間です。
しかし、同時に心身への大きな負担を伴うものでもあります。
特に産後は、ホルモンバランスの急激な変化、育児のプレッシャーなどから、多くのママが様々な不調に悩まされます。中でも『産後うつ』は、産後に発症するうつ病の一種で、
ママの心と体を深く蝕む可能性があります。

ブログを書いている私自身も、1人目の出産後に気分の落ち込みや苛立ちなど、感情のコントロールが上手く出来ない時期を経験しました。今思えば、産後うつだったんだな、と思います。

今回はシリーズで、産後うつについて理解を深め、悩んでいるママ達の為にどのようなサポートが出来るのか、具体的なケア方法も一緒にご紹介します。

産後うつとは?
産後うつは、産後数週間から数ヶ月以内に発症することが多い精神疾患です。
気分の落ち込みだけでなく、以下のような症状が現れることがあります。

精神的な症状∶理由もなく涙が出る、イライラする、不安感が強い、集中できない、無気力になる、楽しいと感じられない、赤ちゃんへの愛情が湧かない(または湧いているのか不安になる)

身体的な症状∶睡眠障害(眠れない、寝すぎる)、食欲不振または過食、疲労感、頭痛、肩こり、腰痛、めまい、吐き気

このような症状に伴い、「こんなことで悩むなんて…」「しっかりしなくちゃ…」と、1人で抱え込み、誰にも相談できずに苦しんでいるママがたくさんいらっしゃいます
日本ではおよそ10%〜15%のママが経験すると言われています。
決して1人で抱え込まずに、周りのサポートを求めることが大切です。

産後うつの原因
産後うつの原因は1つではありませんが、主に以下の要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。

ホルモンバランスの変化∶出産後、急激に女性ホルモンが減少することで、自律神経の乱れが生じやすくなります。

睡眠不足と疲労∶赤ちゃんのお世話による慢性的な睡眠不足は、心身に大きな負担をかけます。

育児のプレッシャーと孤独感∶育児に対する不安や、「完璧にこなさなきゃ」というプレッシャーを感じていたり、外出がしにくくなることによる孤独感なども影響します。

体の不調による心への負担∶妊娠中から出産にかけて骨盤が歪んだり、姿勢が悪くなったりして、肩こりや腰痛、股関節痛などの体の不調が出やすいです。
体が痛いと、それだけでストレスになり、精神的な負担も大きくなります。

これらが様々に重なり合うことで、産後うつはを発症しやすくなると考えられています。
決して「ママの心が弱いから」とか「頑張りが足りないから」ということではなく、誰にでも起こりうることであり、適切なサポートで回復できるものです。

次回は、回復していく為にママ自身でできること、家族ができる具体的なサポート、
また、当院でお力になれることについても載せていきます!