男性ホルモンの低下が腰痛の原因に?

- update更新日 : 2025年12月25日
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実は、腰痛の原因の一つとして、ホルモンの低下が根底にあるというお話です。

男性でも女性でも、40台をピークに減ってくる男性ホルモン「テストステロン」が減ってきます。そうなると筋肉が作られにくくなり、体力も落ち、腰痛も起こりやすくなります。

この男性ホルモン「テストステロン」の働きは、大きく3つあります。

1番目は、「筋肉の合成を促進」です。筋肉の材料のたんぱく質を体に取り込み、新しい筋肉を作るように命令します。

2番目は、「筋肉の分解を抑制」です。運動等で傷ついた筋肉が分解されるのを防ぎ、ボリュームを維持します。

3番目は、「体脂肪を燃焼させる」です。基礎代謝にも関わり、内臓脂肪がつくのを抑え、体が疲れにくい状態を保ちます。

このように健康で疲れにくく、強い体力を維持するためには、男性ホルモンの「テストステロン」が必要です。しかし、年齢とともにその分泌が減ってくるということは、とても致命的なことです。

私自身もそうですし、友人や患者さんを拝見しても、60代を超えてくると筋肉が瘦せてきている方が、本当に多いです。散歩などそれなりに運動していても、目に見えて改善する方が少ないです。

先日ネットで聞いた話ですが、登山家の三浦雄一郎さんが75歳の時に骨盤の骨折で歩けなくなりました。しかし、リハビリ中に日本に入ってきたばかりの男性ホルモン注射の治療をしてみた所、みるみる筋肉が回復して、80歳でエベレストに登っちゃったそうです。

この話を聞き、私もそこまで影響があるのかと驚きました。男性ホルモン「テストステロン」は、男性だけでなく、女性にとっても、筋肉量・骨密度の低下を防ぎ、基礎代謝を維持し、更年期の気分の落ち込みを防ぐ働きがあるそうです。

次回は、このホルモンの分泌を促進する方法をお話しします。お楽しみに!