男性ホルモンが減るので腰痛に

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男性でも女性でも、40台をピークに減ってくる男性ホルモン「テストステロン」が減ってくると、筋肉が作られにくくなり、体力も落ち、腰痛も出てきます。

この「テストステロン」の働きですが、1.筋肉の合成を促進、2.筋肉の分解を抑制、3.体脂肪を燃焼させる、ということがあります。

1番目の「筋肉の合成を促進」は、筋肉の材料のたんぱく質を体に取り込み、新しい筋肉を作るように命令します。

2番目の「筋肉の分解を抑制」は、運動等で傷ついた筋肉が分解されるのを防ぎ、ボリュームを維持します。

3番目の「体脂肪を燃焼させる」は、基礎代謝にも関わり、内臓脂肪がつくのを抑え、体が疲れにくい状態を保ちます。

このように健康で疲れにくい、そして強い体力を維持するために、必要な男性ホルモンの「テストステロン」が、年齢とともに分泌が減ってくるということは、とても致命的なことです。

私自身もそうですし、友人や患者さんを拝見しても、60代を超えてくると筋肉が瘦せてきている方が、本当に多いです。散歩などそれなりに運動していても、目に見えて改善する方が少ないです。

先日ネットで聞いた話ですが、登山家の三浦雄一郎さんが75歳の時に骨盤の骨折で歩けなくなったのを、リハビリ中に、日本に入ってきたばかりの男性ホルモン注射の治療をしてみた所、みるみる筋肉が回復して、80歳でエベレストに登っちゃった。

こんな話を聞き、そこまで影響があるのかと驚きました。男性ホルモン「テストステロン」は、男性だけでなく、女性にとっても、筋肉量・骨密度の低下を防ぎ、基礎代謝を維持し、更年期の気分の落ち込みを防ぐ働きがあり、重要なホルモンです。

次回は、このホルモンの分泌を促進する方法をお話しします。