亡き人への手紙

- update更新日 : 2024年02月22日
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今日はとても貴重な体験をしました。30年前に亡くなった父に手紙を出したのです。

最近テレビ放送していたのですが、夫を亡くされた奥様が、何年にも渡って夫に手紙を書いていたそうです。すると、徐々に夫がいつも自分といるという体験をするようになり、夫と会話もする時もあるというのです。

その人の思い込みではないか?信じれない、という人が多いと思います。その気持ちもわかりますが、実は私の久しい友人に同じような体験をしている人がおり、その彼の話を聞いて、これは思い込みのレベルではないと思っていたのです。

今日はなぜか、正直面倒だなという気持ちもあったのですが、亡くなった父が待っているような気持にもなり、父に手紙を書いたのです。

父は子供のころにケガをし、それから生涯体が弱くなり、学校も、仕事も、家庭生活も思い道理にはいかない、幸せとは言えない人生だったと思います。ちょうど私と同じ年ごろに亡くなった父に、親孝行ができなかったことを詫びながら、手紙を書きました。

幸せなこともなく、苦労で終わった父の人生。親孝行もされずに行ってしまった。なにひとつ…。申し訳ない思いでいっぱいな私の心に、父が語りかけてきました。「生きてきて良かったよ。大きな幸せがあったよ。お前が生まれてくれたから。」父の熱い愛情が伝わってきました。

これは、理屈で説明しても難しいでしょう。自分が体験してみないとわからない感覚の世界です。信じてみないと開かれない世界かもしれません。

今日は30年目にしてはじめて、父に手紙を書きました。そして、父がはっきりと、熱い愛情をこめて応えてくれました。

2015.7.27.