腰痛と高血圧は関係ある?(3)
腰痛と高血圧は関係ある? (3)
先回のお話をまとめると、一般的に血圧が高いのが問題という話が多いのですが、そうなる原因が問題ということです。血圧を高くしないと脳などの体の隅々に血液を届けられなくなっているということが問題です。
年齢が高くなると自然に血管は硬くなり(古くなったゴムホースみたいに)、いろいろなものが血管の内壁について狭くなってきます。更に筋肉が硬いと、その中を通っている血管が圧迫されて、血流が悪くなります。
体は必死に細胞を生かそうと、血液を届けるために血圧を上げるんです。血圧が高いというのは、体の異常な反応でなく、とても正常な反応です。なので、原因の方を見ていかなくては本当の解決はできません。
それで筋肉が硬いことで血管を圧迫すると話しましたが、特に影響の大きい箇所は、首と鼠径部です。首は、体の司令塔の「脳」に血液を送るための頸動脈があります。鼠径部は、下半身に血液を送るとても太い大腿動脈が通っています。
そのため、首周りの筋肉や鼠径部の筋肉が硬く、血流に影響すると深刻です。体は、それをキャッチして血液を送ろうと血圧を上げます。
そして腰痛との関係ですが、首や鼠径部の筋肉が硬くなる根本原因は、腰の筋肉が硬いということです。首であれば、起立筋や広背筋、腹横筋などと直接、間接的につながっています。鼠径部も腸腰筋などとつながっています。
腰痛のある方は、腰の筋肉が硬いということです。そして、腰の筋肉は体の中でも非常に強い筋肉です。首、鼠径部はもとより、全身の筋肉に影響します。たとえ腰痛がない場合でもすでに腰の筋肉は硬くなっているかもしれません。
といううことで、腰の筋肉を柔らかくすることが、血圧や健康にとって非常に大切です。ただ注意点は、筋肉を柔らかくするというと、揉み解しのイメージを持つ人が多いかもしれませんが、これは逆効果だということです。(この事はホームページの中で書いていますので、ご覧ください。)それではまた次の日記でお会いしましょう!